BMSプレー動画の編集について①


以前にも記事で書きましたが、ニコニコ動画にBMSのプレー動画を投稿しています。
先日も、新しく作ったコントローラーのプレー動画として1曲投稿しました。

Google等で検索しても、BMSのプレー動画の編集について詳しい解説記事がなかなか見当たらない(あっても古い情報しかない)ので、今回解説記事を作ることにしました。
記事タイトルが①となっているのは、「簡単な編集」「少し凝った編集」「それなりに凝った編集」の3回に分けて解説するためです。

第1回の今回は、以下の動画のようなプレー動画を作成します。


目標としては
 1.LR2のプレー動画と手元動画を撮影する
 2.プレー動画を適性なアスペクト(縦横)比にする
 3.手元動画とプレー動画を合成する
 4.手元動画とプレー動画を同期する
 5.動画を完成させてエンコードする
の5つを目指します。

この5つは、今後の凝った編集でも必ず使う技術なので、持っていて損はありません。
また、LR2に限らず、あらゆるゲームのプレー動画にも応用が可能です。

ここでの編集に使用するソフトは、私が編集に使用しているソフトで紹介するので、コレ以外のソフトでも編集作業は可能です。
あくまで「BMS動画編集の方法の1つ」として見ていただければと思います。
使用するソフトは以下の3つになります。(全てフリーウェアです)
LoiLo Game Recorder : ゲームの録画に使用します
Javie : 動画の編集に使用します
つんでれんこ : 動画のエンコードに使用します

1.LR2のプレー動画と手元動画を撮影する

LoiLo Game Recorderを起動し、設定画面を開きます。(赤丸部分をクリック)

設定画面では「フォルダ」「解像度」「フレームレート」を設定してください。
フォルダは各自で好きな保存先を指定して構いません。デフォルトのままでも大丈夫です。
解像度は「オリジナル」を指定してください。
フレームレートはニコニコ動画に投稿する場合は「60」または「30」Youtubeに投稿する場合は「30」を指定してください。
設定が終わったら「閉じる」ボタンを押して元の画面に戻ってください。

この状態でLR2を起動すると、左上に緑色で数字が表示されると思います。
この状態が「録画準備完了」の状態です。
この時、録画ボタン(デフォルトではF12キー)を押すと、文字が赤色に変わって録画が開始されます。
もう1度録画ボタンを押すと、文字が緑色に戻って録画が終了されます。
楽曲のプレー開始前に録画ボタンを押し、プレー終了後にもう一度押すことでプレー動画を撮影することが出来ます。

次に手元動画の撮影準備ですが、これには物理的な準備が必要になります。
まず、手元を撮影するカメラが必要です。
手軽なところだとスマートフォン、コンパクトデジカメなどでしょうか。
ハンディカムのようなビデオカメラは大きさがあるので高い位置に取り付けづらいのでお勧めできません。
真上から撮影する場合は三脚を斜めに立てたり、天井から吊るしたりして撮影しますが、難しい場合はコントローラーの斜め前に三脚を立てて撮影しても手元付き動画としては十分だと思います。

今回撮影した動画では、このような状態でプレーをしていました。
手元動画は、画面の録画と同時に開始・停止すれば大丈夫です。
準備が整ったら、早速撮影開始してプレーをします。
気をつけるポイントとしては、複数曲やる場合でも1曲毎に録画は停止したほうが良い点です。
これは音ズレなどの防止にも役立ちます。

2.プレー動画を適性なアスペクト(縦横)比にする

ニコニコ動画やYoutubeなどでよく見られるのが「ワイド用スキンにも関わらず4:3のアスペクト比で投稿している」という動画です。
動画上は問題ないのですが、見た目・見やすさに大きく影響するのでやはり整えるべきでしょう。

ここからは動画編集ソフトの「Javie」を使用していきます。
Javieは上述のリンク先からダウンロードして解凍するだけで使用できる、インストール不要タイプの編集ソフトなので手軽に使用できます。
同様の機能を持つソフトとしてAviUtlなどが有りますが、個人的な好みでJavieを使用しています。

Javieの起動画面です。
右側のコンソールウィンドウに何やら赤い字で色々表示されますが、基本的には無視してOKです。

 左側の「プロジェクト」と書かれたエリア内で右クリックをするとコンテキストメニューが現れます。
メニュー内の「新規コンポジション」を選択します。

 新しいウィンドウが表示されます。
これが、作成する動画の基本設定画面になります。
ワイド動画を作成する場合は、解像度を「幅854:高さ480」に設定します。
これは、Youtubeの480p、ニコニコ動画の中プレイヤーと同じサイズになります。
フレームレートは録画時と同じフレームレートにします。
「デュレーション」は動画の長さです。
撮影したプレー動画の長さより少し長めに設定しておきます。

 Finishボタンを押すと、右上のConsole部分が「コンポ1」に代わり真っ黒い画面になります。
この黒い部分が動画のプレビューになります。
現在は何も動画を入れていないので真っ黒状態になっています。

 エクスプローラーなどを開き、撮影した動画と手元の動画を「プロジェクト」部分にドラッグアンドドロップします。
画像やBGMなども同様の手順で読み込むことが出来ます。(今回は使いませんが)

動画が読み込まれると、左上の「プロジェクト」タブの中にドラッグアンドドロップしたファイル群が追加されています。
これらを実際に編集していきます。
 下の「コンポ1」部分に「プロジェクトタブ」にあるプレー動画(LR2body~~.avi)をドラッグアンドドロップすると、動画が追加され、右上のプレビュー画面に動画が表示されます。
動画タイトルの左にある▼を押すことでサブメニューが開き、動画編集が可能になります。

 アスペクト比(縦横比)を正常にするため、「トランスフォーム」メニュー内の「スケール」を変更します。
まず、1番の部分にあるチェーンのマークをクリックしてロックを解除します。
このロックを解除することで、縦と横のスケールを別々に変更することが出来ます。
次に2番の左側の数字を変更します。
数字は「ダブルクリックで直接数値を入力」もしくは「数値部分を左右にドラッグして変更」で変更することが出来ます。
今回は右上のプレビューを見ながらなので、数値をドラッグして調整していきます。
左右の黒い部分がちょうど見えなくなる位置までドラッグしましょう。

3.手元動画とプレー動画を合成する

次に手元動画を、LR2の動画の上にドラッグアンドドロップします。
下の「コンポ1」部分に追加される画像・映像はレイヤー構造になっており、上に行くほど上位層となります。
今回、手元動画はLR2の動画の上に表示することになるので、LR2の動画よりも上にドラッグアンドドロップします。

 手元動画が追加され、プレビュー上に表示されました。
上下が逆さまなので回転させます。
トランスフォームメニュー内の「回転」に「180」を入力します。

 サイズが大きいので縮小します。
先ほどと同じように「スケール」を変更しますが、今回は縦横比を変える必要はないので左側のチェーンのマークをクリックする必要はありません。
左か右、どちらかの数値を変えるだけでもう一方も自動で変わります。

 場所が中央になっているので、邪魔にならない場所へ移動させます。
ムービー部分が大きく空いていて、プレー自体には関係ない部分なのでこの位置へ移動させます。
「トランスフォーム」メニュー内の「位置」の数値をそれぞれドラッグして調整します。
プレースキンに合わせながら、スケールを調整して位置調整すると良いと思います。

4.手元動画とプレー動画を同期する



 プレー動画と手元動画を同期(同じタイミングでボタンが押されるようにする)します。
細かい作業となるので、プレビュー画面右上の虫めがねマークをクリックして倍率をあげます。
今回は200%としました。

 プレビューメニューの再生ボタン・一時停止ボタンと、その左右にある「フレーム移動」のボタンを利用して、最初の1ノーツが判定線に重なった瞬間を探します。
最初の1ノーツが早押しで重なる前に判定されてしまった場合、判定の1フレーム前を探します。

 次に、手元の付近を拡大します(プレビュー画面をスクロール)
現在の再生位置は「1ノーツ目を押す直前」のタイミングです。
手元動画は「1ノーツ目を押した瞬間」を探す必要があります。
下の「コンポ1」部分の手元動画の右側にある赤色の帯の部分を左右にドラッグします。
そうすることで、動画の再生位置を前後にずらすことが可能です。
最初の1ノーツが押されたタイミングを探してください。
ボタンが光らないタイプのコントローラーの場合は指の動きで追う必要があります。
1ノーツ目でなくても、早い段階でのスクラッチなどを目安にしても良いかもしれません。
左右のドラッグで大きく動きすぎて微調整が出来ない場合、画面下端のスクロールバーの横にあるつまみを左右に動かすことで縮尺を変更できます。

5.動画を完成させてエンコードする

 動画を終わらせたいポイント(リザルト画面が変わった後など)を探し、一時停止しておきます。
①のボタンを押すと、初期設定と同じ画面が表示されます。
「コンポ1」部の②に表示されている時間と、「③デュレーション」の数字を揃えます。
以上で動画の編集作業は終了です。

 動画を出力していきます。
①の「コンポ1」をクリックした後(←重要)に、②のFile→書き出し→AVIとクリックしていきます。

 ①の「コンポ1」をクリックしない場合、このように「書き出し」以下のメニューがグレーアウトしてしまってクリックすることが出来ません。

 AVIをクリックすると、新しいウィンドウが表示されます。
「ファイルを指定」から、ファイルの出力先と保存する名前を指定して決定します。
Finishボタンを押すと出力が開始されます。

出力されたAVIファイルは「Raw AVI」と呼ばれる圧縮されていない非常に容量の大きい動画となっています。(30FPSで7GB~8GB、60FPSで12GB~20GB)
このままでは動画のアップロードが出来ないのでエンコード(圧縮・変換)する必要があります。
今回は冒頭でリンクを出した「つんでれんこ」を使用します。

つんでれんこを解凍したフォルダ内にある「【ここに動画をD&D】.bat」に出力したAVIファイルをドラッグアンドドロップします。
黒いウィンドウが開くので指示に従ってエンコードを行います。
殆どの場合、最初のモード選択で初心者向けのモードを選んでも十分な画質の動画が出力されます。
エンコードされた動画は、同フォルダ内の「MP4」フォルダに出力されるのでそのファイルをYoutubeやニコニコ動画にアップロードすることで、手元付きのBMS動画をアップロードすることが出来ます。


このような流れで、単純な手元付きBMS動画は作成可能です。
慣れてくれば作業時間は15分程度で可能です。
出力とエンコードはPCのスペックによって異なりますが、今どきのスペックのPCであれば15分~30分程度で出力可能です。

次回の第2回「少し凝った編集」では手元動画とプレー動画のフェードイン・フェードアウトなどを付けた解説を行いたいと思います。

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